年少組  おゆうぎ

なぜ年少組で「おゆうぎ」をするのか?


初めての社会生活の中で初めて“他者”を意識する子ども達。
おゆうぎを取り組んでいく事でその意識が“自分対先生”だった関わりが“自分とクラスのみんな”に大きく変わっていきます。
他者への興味関心はおゆうぎだけではなく普段の生活でも少しずつ現れ始めてきます。そんな関係性が出来てきたからこそ、おゆうぎで2つのことに挑戦しました。
 
 
なぜみんなで円を作るのか?


「そんな難しい事しなくてもいいのに」「年中や年長ですればいい」と思う人もいるかもしれません。
3歳児にとればとっても難しい事です。でも、せっかく“自分以外の人“を意識出来るようになってきて、やっと”クラスのみんな”が大好きになってきた子ども達。そんな意欲やパワーを最初はふれあい遊びで発散しました。はじめの頃は、クラスみんなで手を繋ぐことがなかなか出来なかったけれど、日々の生活の中で「~しよう!」「いっしょにあそぼ!」「みてみて!」と子ども達同士が関わっていく中で、やっとみんなで手を繋ぐ事が出来ました。“つながった!”“できた!”それそれが色んな思いを抱いて出来た大きな丸。綺麗な丸はつくれなくても、ぐちゃぐちゃになっていても、できた喜びの経験こそが年中でのパラバルーンや年長の組体操に繋がっていくと思っています。
 
 

1つのポーズを考える!


ポーズ決めも先生が決めたものを子ども達に伝えるのではなく、一緒に考える事を大切にしました。年少組はまだまだ自己主張が強かったり、思いを押し通したり、相手の話を聞き入れようとしなかったり…そんな姿が見られますが、保育者が上手く話しの流れを作りながら、「どうする?」「こんなのはどうかな?」とクラスのカラーや普段の子ども達の様子を考え、ポーズを提案すると子ども達から「~がいい!!」「こんなんは?!」と次々と自分達のアイディアが出始め、少しづつ「協調性」や「相手の話に耳を傾ける力」が身に付いてきます。年少組はまだまだ子ども達だけでは話合いは出来ませんが、保育者が話を進め、まとめていく姿を見て、子ども達が「自分の話を先生が聞いてくれた!」「みんなのアイディアをまとめてくれた!」と子ども達がそれぞれに感じ、年中・年長へ進級する時には今度は自分達で“相手の話を聞き入れ、自分も発言できる”“うまくまとめようとする”ことが出来るようになっていきます。たった1つのおゆうぎですが、沢山の動作や過程が、普段の生活や、子どもたちが成長するための大切な”ステップ“になっています。
初めての場所で初めての運動会。
広かったり、お客さんが多かったり…子ども達はきっとドキドキします。
本番、いつもの姿とは違うかもしれません。笑顔が少しぎこちないかもしれません。でも、おゆうぎを取り組んできた“過程”が子ども達にとって1番の宝物です。