『生きる力』を育てたい
5つの『見えない力』=『生きる力』と保育目標
幼稚園で色々なことが出来るようになるのは、当たり前のことだと思っています。
のりやハサミが上手に使えるようになる、跳び箱が跳べるようになる、ピアニカが弾けるようになる・・・たくさんの技術を身に付けます。
菊の花幼稚園では、園で身に付けたそれらの技術「見える力」の上に積み上げる「見えない力」に着眼しています。2つの力を駆使して、自分で考えたり、工夫したり、努力したり、友だちと協力する力を身に付けてほしいと願っています。技術として身に付いた力は目に見え、わかりやすいものが多いです。しかし、その上に積み重ねてゆく「見えない力」が子ども達に蓄積されているかどうかは評価しにくく、非常にわかりにくい部分があります。
菊の花幼稚園では、その「見えない力」こそを大切にしていき、その力が子ども達の“生きる力”になってほしいと心から願っています。
創意・工夫する力
Keyword 1
2005年9月にオープンした施設です。
園庭より山伝いに歩くこと7分。そこは遊びの宝庫です。
木の枝、葉っぱ、石ころ、斜面、土のお山。自らの発想次第で、盛りだくさんの遊びが展開できます。既製遊具のない広場で、自らがいかに遊びを見つけることができるかということをテーマにしています。
何もない山の広場ですので、初めはどうやって遊ぶのか戸惑う子もおりますが、回数を重ねるごとに、自然物で遊ぶことに楽しみを見つけ、友だちと考えたり、工夫したり、協力したりしながら、自分で遊ぶ力=見えない力である“創意・工夫する力”を身に付けます。
『森のおさなご広場』
集団生活・社会生活を上手に行える力
Keyword 2
例えば、自分だけの思いや要求は通せないなと感じ、そこの部分を引っ込める、また、友だちの気持ちを考えて、思いやりを持てるようになれば、その部分はニョキッとのびるというように、色々な要素をクリアして、上手に集団生活や社会生活を過ごせるように調節してゆく姿 があります。それを調節する力を身につけることこそが集団生活から得る大変貴重な果実だと考えています。
その中で子ども達は、今まで家庭の中にいたままの思いや要求を持っています。
そこで子どもを色々な思いや要求を持っているイガイガの形に例えます。このイガイガ君たちが1つの箱(クラス)の中であっちにぶつかり、こっちにぶつかりながら、自分達の形を調節してゆきます。
自ら自立する力
Keyword 3
担任の先生、体育の先生(園専任の男の先生です)そして、なんと園長先生もみんなと一緒に遊びます。
目的の1つ目は、お母さんと向き合っての数十分間を通し、「ぼくだけ・わたしだけ」のお母さんを実感し、心の満足を得るようにします。十分な満足を得られると、子ども達は自ら自立していきます。それが自立のためのスキンシップです。
目的の2つ目は、昨今増えていると言われている「運動嫌いの子ども達」をつくらないように・・・
と 言っても体操のエキスパートを目指すのではなく、楽しく運動や、体育に取り組める子ども達になって欲しい。そういう姿勢を身につけてほしいという願いがあります。
本来、体を動かすのが大好きな子どももいるでしょうが、おとなしい子もいます。いろいろな子ども達に対応できるように楽しい雰囲気を盛り上げながら取り組むのはもちろんの事、そこに大好きなお母さんの顔があれば効果絶大というわけです。(どうしても当日ご都合が悪い方は、先生と一緒にしますのでご安心下さい)
集中力
Keyword 4
短期間に養うことの出来ないこの力は、2年間、3年間の積み重ねが大切になります。 日常の保育の中で、例えば「人の話を聞く時は、話している人の顔を見ましょう」といったような事から、 日々集中力を少しずつ養っていきます。
思いっきり遊んだり、自己表現する時間と、今日のテーマに沿って進める保育の中で、しっかりけじめとメリハリをつけることを積み重ねます。
それぞれの中で集中力を発揮し、小学校の教科教育にしっかり取り組めるようつなげます
意欲を持つ力
Keyword 5