年中組  パラバルーン

パラバルーンは、円形の大きな布をみんなでタイミングを合わせて動かしたり、様々な形を作ったりして遊ぶ事が出来ます。
遊びながらタイミング感覚・リズム感・スピード感・表現力など身に付け、仲間とのコミュニケーション能力を育てることをねらいとしています。

年中組では、運動会に向けての活動を通してクラス意識が少しずつ高まっていきます。
 
1学期初めは遊びを通して、少しずつパラバルーンに親しんできました。
初めはバタバタしたり、バタバタしている中を探検してみたり、遊ぶ事でパラバルーンに慣れ親しみ、楽しみました。たくさん味わうと、「もっとしたい!難しいこと(ワザ)にも挑戦したい!」という気持ちが湧いてきます。そこで、“山”や“家”、“パラシュート”などの技に挑戦し始めました。
その中で「みんなで力を合わす」大切さを伝えていきました。
「一人でなく、みんなでパラバルーンをしていること」を意識し、成功と失敗を繰り返すことでクラス意識がより高まりました。さらには、自分のことだけでなく周りも少しずつ気に掛けられるようになりました。また少しずつではありますが、パラバルーン以外の部分でも周りに気が付くようになったり、協力する姿も増えてきています。パラバルーンを通して、周りを感じる事やクラスみんなで協力するとこんなにも大きな力になる事を実感し、経験してもらいたいと思います。
 
 
 
取り組みの中で
 
クラスのみんなで持ったとしても、あの大きなパラバルーンです、なかなかうまくいきません。
上手く膨らまなかったり、できなかったり。
繰り返し遊んでいく中で「みんながしっかりと引っ張ること」を伝え、子ども達一人ひとりが意識することで上手く膨らむようになりました。
回数を重ねることで少しずつよく膨らむようになっているパラバルーンを間近で見て、子ども達は喜ぶと共に達成感を感じていました。
今日の演技の中にも、「引っ張って!」という場面が、所々に見られるかと思います。
“お山””パラシュート”などと比べると、地味なところですが、「引っ張って!」=「うまく、カッコよく出来るように!」とクラスが1つになってがんばるポイントです!
ぜひ、感じて見てください!
 
 
 
「協力」
 
 
「みんなの力を合わす」ことが大切なパラバルーンは、「協力」が大切という言葉でも表現できると思います。
 
“協力”には、パラバルーンのように、みんなが同じ動き、同じタイミングで、同じ役割をする協力と、それぞれが違う役割を果たしながら、同じ目的を達成する役割分担を伴った協力があります。例えば、リレー、組体操、野球・サッカーなどポジションがあるチームスポーツなどがそれです。
年中組では、協力=力を合わせるを、わかりやすく、体感、実感できるように、前者の協力=パラバルーンや綱引きに取り組むようにしています。
 
 
 
そして、年長組へ。
リレーや組体操といった、役割分担を伴った協力の中にも、楽しさを感じられるようになってほしいと思います。

年長組  かけっこ

年長組のかけっこは、あらかじめ決められた順番で決められた友だちと一緒に走るのではなく、毎回その場で一緒に走るメンバーを決めています。
 
 

それは、「楽しむ」、「最後まで走り抜ける」といった、目標・ねらいはもちろん、「友だちと一緒に考えて活動する事」も目標、ねらいとしており、あと何人で目的としている人数になるのか、目的としている人数にならなければどうすればいいのか等もみんなで考えられるようにしています。
人数が揃うと走る列に並んでかけっこが出来る様準備します。
走る距離も年少・年中組と比べると、ぐっと長くなり、トラックの3/4を走ります。
距離が長いことだけではなく、”トラックのコーナーを走る”ということが難しく、トラックの中を通って(シートカットして)しまったり、大きく膨らんでコースから外れてしまったりという姿がありましたが、リレーの練習とも合わせて、取り組んできました。できるようになってくると、“どうしたらもっと早くゴールできるか”を取り組んでいく中で考えました。
インコースを走る・ゴールまで力いっぱい走りきる等、練習の中でヒントをもらいながら実践している姿が多く見られています。
取り組みをしていく中で、うまく走る、速く走ると自分のことばかりだった様子が、だんだんと周りの事が見える様になり、友だちに負けない様に頑張ろう!という気持ちも持ちながら練習をする様子も増えてきていました。
 
 
 
本番でも、チームを作っていく様子や、どこからスタートするかを考える姿、友だちと競い合う意識を持って走る様子を見てもらえればと思います。

年長組  サーキット

年長のサーキットは楽しむことに加え、身体の動きを意識して行います。
 
 
跳び箱では、「助走」→「踏み切り」→「着手」→「開脚」という様々な動きを連動してスムーズに出来るように、「跳び越せる」ことを目標に取り組んできました。
踏み切りや、開脚など、これまでの積み重ねで養ってきた力に加え、手の力もつけようと取り組んできた”大きな大きな山登り”は、年長組ならではの迫力です。しかし、迫力やただ登るのではなく、手の力を使い登ることや、高く登るために助走のスピードや踏切の強さ、力の使い方を意識して取り組んでいます。
年長組になってからから取り組みだした鉄棒の逆上がりでは、蹴り上げ・お腹を鉄棒に引き付ける事を意識して取り組んでいます。体育遊びやサーキット遊びの時間だけでなく、年長の廊下という身近な場所に鉄棒を設置し、やりたい!と思った時に取り組める環境を作りました。初めは数えられる位の人数しか出来なかったのが、「出来るようになりたい!」と毎日練習するうちに出来る子が増え始め、出来るようになった子がコツを教えてあげたり、「公園でもれんしゅうしてるねん!」と出来るようになってから披露して、驚かしてくれる子もいます。そんな中で、友だちが出来る様になったと一緒に喜んでくれる姿や、「もうすぐできそう!」と応援してくれる様子もあり、自分が出来る様になった事を喜ぶ事はもちろんですが、友だちが出来たという事を一緒に喜んだり、友だちの事を思いやって関わる姿も見られました。
 
 
運動会は、「逆上がりができる」「跳び箱ができる」といった「見える力」に成長を感じていただける機会ではあるかと思います。
しかし、運動会の今がゴールではなく、年長での1年間を通して今は出来なくても挑戦してみようとする気持ち、少しコツを掴んで練習をする事が楽しいという思いなど、「自分の目標を持つ力」「目標に向かってこと」、意欲を持って取り組む力など、小学校以降に繋がる「見えない力」の成長も感じていただきたいと思います。
 
 
運動会本番ではそれぞれの取り組みに意味がある事を伝え丁寧に取り組み、イメージをしっかりと持って、自分の身体を動かすことを楽しみます!

年長組  2人組リレー

友だちと一緒に協力する・考える・工夫するということを経験することもねらいとして、この競技に取り組みました。

2人組リレーは同じ動きを二人ともすることが重要で、最初はなかなか友だちと息が合わずマットのところであたふたする場面がありスピード感に欠けてしまい競争になっていません。
「僕が先に飛ぶね」「私が先に寝転ぶね」相談をして動き(役割)を決めることでこの競技の一番のポイントであり一番の見せ場であるスピード感で出てきます。それは勝つポイントでもあります。
シンプルな競技ですがシンプルなだけに年長ならではの動き(スピード感)に注目してほしいとおもいます。
さらには練習を重ね、仲の良い友だちだけでなく、誰と一緒になってもその場で話し合い協力できるようになりました。
 

気持ちの切り替えやその場その場での子ども達自身の状況判断、それから年長組ならではの相談する姿、戸惑う姿、思いと思いをぶつけ合う姿がこの競技の醍醐味です。
全部が全部スムーズにいくとは限らず、譲ったり譲られたりはもちろん、我慢しなければならないこともあるでしょう。
それらも全部醍醐味であり、「見えない力」が育ってゆく瞬間です。
 
 

子ども達同士相談したり、作戦を立てたり、そんな年長組らしい姿にご注目頂ければと思います。

年長組  クラス対抗リレー

リレーは、子ども達が最も好きな種目の一つかもしれません!

リレーのやり方を理解して、面白さに気づいてからは、練習というより毎回が本番・真剣勝負といった様子でした。
だから何度も練習を重ね、その都度クラスで話し合いを行い、チーム編成や走る順番を決めました。勝つためにはどうすれば良いのかみんなで考えるうちに、友だちの良いところにたくさん気がつくようになりました。‘‘〇〇くんは抜かすのが上手やから後から走った方が良い“とクラスの勝利のために戦法を考えます。自分が走りたいところを走るのではなく、友だちの力を認める、そんな力も培われています。

一般的にリレーというと、「走り終わった子は決められた待機場所で、きちんと並んで座って待機する」というイメージがあるのではないでしょうか?
練習の毎回が本番といった子ども達ですから、走るだけでなく、応援することも本番さながらです。仲間を応援したい、力いっぱい、思いっきり応援したいのに、「並んで座って待ちましょう」では、子ども達のその思いを表現させてあげることはできないと考え、それなら走り終わった子はトラック内の円の中で自由に、思いっきりチームを応援していいというルールにしました。大きな声を出そうが、立って応援しようが、自由です!
子ども達の思いを大切にしたいとルール工夫することで、子ども達は自分が走り終わった後も友だちの姿から目を離さず、全力で声援を贈っています。

一生懸命に走る姿はもちろん、必死に応援するそんな姿にも是非ご注目下さい!

年長組  組体操

年長組の組体操では、子ども達自身に自分の役割を見つけてほしい、相手の良さに気付き、互いを認め合う事が出来るようになってほしい、という願いを持って1学期から組体操の練習を行ってきました。
 

そのため、体の大きい、小さい、力の強い、弱い、を保育者が見極めてグループを作り、取り組むのではなく、子どもたち自身にグループを作ってもらいました。そして技のポジションもどこを担当するのかも子どもたちで決めました。
ポジションを決める前に、色々なポジションをやってみよう!と声を掛けてきました。そうすることにより、子どもたち一人ひとりが、「自分がいないとだめなんだ」ということに気付き、役割を見出し、納得して取り組む事ができ、自信がうまれます。
もちろん子どもたちでグループを作って取り組んでいく中で、失敗や友だちとの衝突もたくさんあります。しかしそれは相手のことを知り、相手の良さに気付くきっかけとなり、お互いを認め合うことが出来るようになっていきます。
また、相手のことを知ることで子ども達の中に信頼関係が出来ます。そして組体操の最後には、年長組全員で大技に挑戦します。一人では出来ない事、一人でも欠けたら出来ない事に気付き、仲間と力を合わせて作る事の大切さを感じ、グループの為に、クラスの為に、年長組のみんなの為に、と相手の為に頑張る事が出来る様になってほしいからです。技の名前は各クラスで分担し子ども達が相談して決めました。一つ一つの技に、幼稚園で経験したことや幼稚園にあるものに見立てて名前を付けました。是非技の名前にも注目して下さい。
来年の春には、1年生になって新しい世界に一歩を踏み出します。
そんな時に、この組体操で得たものが、自分という存在を大切に出来るチカラ、お互いを認め合い、仲間と一緒に力を合わせて頑張る事が出来るチカラ、相手を思いやる事の出来るチカラに繋がっていってほしいな、と思います。
 
 
 
組体操だけにかかわらず日々の保育でも、子どもたちの気付くきっかけ作りをしたり、子どもたちの思いや感じた事に寄り添ったり、「できた!!」「嬉しい!!」という気持ちを子どもたちがたくさん感じて自信を持って、一歩ずつ成長していけるように、子ども達と過ごしていきたいです。